2014年3月5日

iPhoneで望遠撮影 -3:野鳥撮影

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以前、双眼鏡で撮影した水場です。
・iPhone 5のレンズ(6月に撮影):焦点距離35mm判換算で33mm

・8倍の双眼鏡にiPhoneを接続して撮影(6月に撮影):合成焦点距離264mm(ケラレをなくすためiPhoneのデジタルズームは1.8x)

・フィールドスコープ・30倍:合成焦点距離990mm(ケラレをなくすためiPhoneのデジタルズームは1.2x)
う〜ん、30倍でも、あと一歩足りない感じ。

・ということで、フィールドスコープ30倍に、iPhoneのデジタルズームを2.0x


それにしても、ピント合わせが難しい!
マニュアルフォーカス(フィールドスコープ側)とオートフォーカス(iPhone側)が混在しているみたいなものですから。
その比率は、8:2か9:1くらいで、やはり、フィールドスコープ側のピントが基本なのでしょう。
まず、フィールドスコープのピントを合わせて、iPhone側でさらにピントを追い込みたい部分をタップする……という流れになるのですが、そのピント合わせ以前に問題がありまして……。

それは、ブレです。

焦点距離は35mm判換算で1000mm近くになりますから、少しのことでブレが出ます。
極端な話、一眼レフのミラーショックでもブレるということも聞きます。
そこへもって、このとき使用した三脚が、耐荷重1.5kgの安値な中型三脚ということで、この機材の使用に耐え得るものではありませんでした。

もう、操作する度にブレます。
被写体(鳥)を捉えるために雲台を動かす→ブレが収まるのを数秒待つ→フィールドスコープのピントを合わせる→またブレが収まるのを待つ→iPhone側のピントを合わせるために画面をタップする→またブレが収まるのを待つ……
なんてことをしてたら、そら、鳥もどっか飛んでってしまいますわな!

雲台についても思い知らされました。
パン(左右方向)はなんとかなりますが、チルト(上下方向)は全然つかえません。
「この位置だ!」と思ってチルトをロックしたら、そこから微妙に上がってしまい、下げたら下げたで、カクンと下がりすぎて、なかなか思い通りのフレーミングができません。
決まったと思ったら、すでに鳥は別のところに……。

そんな状態なので、狭い範囲で撮影できる、こういった水場は、とても助かります。


ピントの話に戻します。

まだ慣れないせいもあり、鳥が来たら、とにかくピントを合わせなければと思い、iPhoneのフォーカスの枠を鳥の胴体に合わせていました。
そうすると、確かに羽根にはピントが合っているのですが、頭部、目やクチバシからは若干ピントがズレてしまいます。
ちょこまか動く鳥の頭に、フォーカスの枠を合わせるのはなかなか難しいですが、やはり、鳥は目にピントを持ってこなくては。


今回も、使用したアプリは『超望遠カメラ』。





野鳥撮影に関しては、さすがはKOWA、よく考えられています。
通常の連写アプリの場合、シャッターを押すと止めるまで連写し続けますが、このアプリは、一度のシャッターボタン操作で、2、3、4、5枚と決まった枚数だけ連写してくれます。
ちょこまか動く鳥に対して1枚だけではいい瞬間を逃すかもしれないけど、コンティニューな連写は止めるのにもシャッター操作が必要になる。一回のシャッター操作で5枚連射できれば、いい瞬間が撮れている確率も上がる。
やはり、このアプリの本分なのでしょう。
iOS 7の連写(バーストモード)は、本体のシャッターボタン(画面またはボリュームボタン)を押しっぱなしにしてなくてはならないので、ブレが大敵な望遠撮影には不向きです。


おもしろい!これは、おもしろい!!

撮影の面白さも当然ありますが、望遠レンズを通してiPhoneの画面越しに見える世界は、実際には5〜10mほど先で起きている現実の事象なのですが、まるで、別の世界を覗いているかのような感覚になります。
野生に対して「ファンタジー」という言葉は使いたくないですが、鳥たちの営みは、そんな気持ちにさせられます。



・常連の観察者から、水は汚すは、長居するはで嫌われてるキジバト。
でも、いい練習になります。
iPhoneでそのまま撮るより、キレイに撮れる?!

・なんだか悪役っぽいヒヨドリ
狙いすぎて、クチバシが切れる……。

・入浴中のシジュウカラ

・ルリビタキ(メス)
どこか、気品漂う。“芦屋のお嬢”って感じ?


KOWAズームアイピースTE-11WZとiPhone(野鳥を撮るならこのアイピース!)

iPhoneで望遠撮影 -1:フィールドスコープ(機材について)



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