2012年7月24日

StoreJet Cloud レビュー


iPhone・iPadから、Wi-Fiで接続できるポータブル外部ストレージ。

容量は32GBと64GBがあります。
同様の製品で、SDカードリーダーやハードディスクのタイプもありますが、こちらはフラッシュストレージです。
買う時にはハードウェアの面ばかり気にしていたのですが、いざ使ってみると、アプリ側の"アラ"が目立つことに気づかされました。


まずはハードウェア

iPhone 4のようなデザインですが、質感はプラスチッキーです。(チープと言うほどではないですが)
バッテリー残量は、25%になるとインジケーターが点滅と、かなりざっくりとしか把握できません。


■使用までの流れ(iOSの場合)
・まず、StoreJet Cloudの電源をONにします(起動に17秒ほどかかります)
・『設定』AppでWi-Fiを『StoreJet Cloud』に切り換え
・StoreJet Cloudアプリを起動

アプリ内のワイヤレス設定でWi-Fiのセキュリティ設定をしておきましょう。
5つのデバイスから同時アクセス可能とのことですが、手持ちの初代iPadとiPad(3rd)で同時に別々のビデオを再生させてみましたが、問題なく再生できました。

iPhone・iPad上でのファイル操作は、削除くらいしかできません。
USBケーブルでパソコンにつなげば、普通に外部ストレージとして認識されますので、そこでファイルの管理をします。

パソコンからでも、ブラウザ経由になりますがワイヤレスで接続できます。その場合、iOSのアプリと同様にファイル操作は限られます。
また、ファイルをダブルクリックすると、開くのではなくダウンロードされます。


■アプリについて(iOS版、バージョン:1.0.5)
ユニバーサルではありません。iPhone、iPadでアプリを別々に用意しなければなりません。
まあ、Slingboxみたいに有料(しかもクソ高い)じゃないからいいですけど。

対応ファイル
動画:AVI, MOV, M4V, MP4
画像:JPEG, BMP, PNG
音声:MP3, WAV
ドキュメント:PDF, TXT, DOC, PPT, XLS
と、意外に対応ファイルは少な目です。特に音声ファイルはAACすら再生できません。
対応していないファイルは表示すらされません。webブラウザから見ると、ファイルはあるのですが、.htmlの拡張子が付くものもあり(例:song-1.aac.html)、開くと“呪文”が表示されます。


アイコンにプレビュー画像が付かないので、写真などを大量に入れる場合は、あらかじめパソコンに接続して、フォルダー分けをしたり、分かりやすいファイル名にしておいたほうがいいでしょう。

画像ファイルはiPhone・iPadカメラロールに保存可能ですが、それ以外は、ファイルを“直接”他のアプリに渡すことはできません。その他のファイルは、メールでの送信はできます。
また、『APPフォルダ』という、StoreJet Cloudアプリ内のローカルに保存することができます。
このフォルダに入れたファイルは、当然、StoreJet Cloud本体に接続していなくても開くことができます。

上で“直接”と書きましたが、『GoodReader』からWebブラウズで、パソコンでワイヤレス接続したときと同じようにアクセスできます。そこからファイルをGoodReader上にダウンロードすることができます。(StoreJet Cloudへのアップロードは出来ません)
詳しくは、こちらのエントリーへ。

StoreJet Cloudアプリから写真とビデオが撮影できて、それをStoreJet Cloud本体へ保存可能です。
iPad(3rd)で試しましたが、写真はフルサイズで保存されますが、ビデオはH.264、480 x 360pixになりました。
まあ、1080/30pのワイヤレス転送なんて、恐ろしいことになりそうですから……。


■動画ファイル
まず、動画を見ようと思い、iPadを横向きの状態でStoreJet Cloudのアプリを起動すると、タテで起動しやがります。そのため、横向きで使おうと思ったら、もう一度iPadを回転させなければなりません。
他の動画再生アプリのように、ダブルタップやピンチで拡大できません。
そしてなんと、ビデオをフルスクリーンにしてもステイタスバーが消えません!

■画像ファイル
150kB前後のjpgを開いてみました。
読み込むのに若干、待たされます。
スワイプにより次の画像へ送ります。若干、引っかかり感があり、滑らかではありません。
スライドショーなし。
ピンチで拡大(ダブルタップによる縮小はできません)。
当然、動画ファイル同様、フルスクリーンでもステイタスバーは消えません。

■PDFファイル
76MBほどの自炊電子書籍ファイルを見てみました。
開くのに時間がかかります。ローカルストレージにキャッシュされるようです(ビデオはストリーミング)。
表示はフルスクリーンで、縦スクロール。サイドバーなどといった気の利いたものはありません。
ピンチで拡大(ダブルタップで画面にフィット?)、スクロールはスムーズです。

■音声ファイル
シャッフル、リピート……くらいができます。


iPhone・iPadでも使えるし、パソコンの外部ストレージとしても使ってもいいでしょうし、人によって、いろいろな使い方ができるんじゃないでしょうか。
ムービーファイルなど、大きなデータはクラウドサービスでストリーミングするより安定しますし、その他のファイルも、GoodReaderでアクセスことで利用の幅が広がりますが、出来れば専用アプリがもう少し器用になってほしいところです。
まあ、このザックリとしたアプリ、アップデートで劇的に変わるとも思えませんが……。


StoreJet Cloud for iPhone / カテゴリ:ユーティリティ / 価格:無料


StoreJet Cloud for iPad / カテゴリ:ユーティリティ / 価格:無料


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